――NO HATE! と叫ぶひとたちはこのような言論を絶対にしません。
彼らの人間的な魅力を逆手にとって、
ヘイトスピーカーらが
「日本人を差別をするな」
と訴えているのを、私は苦々しく思っています――。
「日本人ファースト」
なんてのは、他者を思いやったり、相手の立場に立ったりすることが、日本人に対しても出来なかった人達の成れの果てです。
なにかあると開口一番、
「国が……」
というクソデカ主語で語る。
そんな彼らは、元を正せば自分さえよければいい利己主義者です。
日本大和党の街頭演説で何回「反日左翼」というメッセージを頂いたかわかりません。
――都合の悪いものは消せ!
それが社会の本音だと思うのでしょうか?
確かに新自由主義といって、なんでも勝ち負けの世の中がうん十年と続いていますけれど、
「人を見たら泥棒と思え」
みたいな考え方するひとに限って、なんで日本人の中心に居座ろうとしはじめましたか……?
謎です――。
しかし、ほとんどの保守派がそんな感じです。
参政党も「日本人ファースト」の皮を被った「自分ファースト」のために勉強会を開いたらいい。参政党は、ずっと聞いていると、日本版国民国家論に聴こえるからまだ斟酌して差し上げられます。
でも神谷宗幣の、
「戦死した兵士に失礼」
という反戦教育への認識を聞く限り、
――元自衛官である自分自身が露骨に見え隠れする発言だなと思います。
古川圭吾もそうだけど、保守系会派の政治家って、自分自身の延長に国家を置きたがるんですよね。別の言い方をすると、自分自身を中心とする国家を作りたい。――もっと平たくいえば、王様になりたい! 古川圭吾は、自分のように自助努力をする者で埋め尽くされた日本であれ、当然、対米自立を成し遂げろ、とかそういうニュアンスが漂うじゃないですか。
――そうじゃなくて、皆がいて、現に大勢でやっていることが国だよ、国体だよって言ってるんです。その線で行くと、日本は共生社会で、みんな勤労に励んで暮らしています。遊んだり、怠けたりもする。学校は厳しいけれど、勉強はできないひとが大勢います。そして反戦・平和を訴えるひとが大勢います。人権を訴えるひとも大勢います。――彼らの総体が国だよ! ――私の希望は、そこから勝ち負けの風潮を引き算してくれということですけれど、それはここでは議論しません。
――確かに日本はアジアのエリート国です。
GDPはアジア二位ですけれど、どう考えても中国よりまともな国です。
垂直分業下にあるアジアの国々は沢山あり、サプライチェーンでみても上位国です。
そんな日本で、
「平等!」
とか叫ぶのが、世界的に見れば、地球規模で見れば、とんだペテンに聞こえるのも無理はないです。
――だからといって、軍拡なんて絶対にやめてもらいたいんですよ。
日本はもっと垣根を高く作らなければならない――! とか、馬鹿馬鹿しいにも程がある。
――だったら、やめちゃえよと思う。
自分自身がそういう思考回路だから、他人もそんなようなところだろうという、高を括った考え方が有害すぎる。――川口自警団は、自分達が蕨・西川口に目をつけたような感覚で、外国勢力が目をつけるだろうという理由で、夜中スタンガンを持ってほっつき歩いているそうです。
それ、
「日本人なら構わない」
とか誰かが言ったんですか――?
日本の教育しか知らないけれど、日本の教育のダメなところは生徒が中学生(12歳)になると、平均的な者であれば六割程度正解する試験に、直面するところだ。これは全く建設的でない。小学校のように平均的な者がほとんど正解する試験を積み重ねないと、学力が建設されない。
そしてその結果、知的なタスクの不出来が自己肯定感を奪わなくなる。衆愚政治の要因で、現状を最も支えているものだろう。
「日本の教育水準は高い」
という論点のひとは――、
たとえば、高校で微積分を覚える国は先進国でも希少だという文脈を振りかざすに、
「それを言う貴方自身は微積分が出来るんですよね?」
という素朴な疑問に直面すべきだと思う。
保守派で、
「日本人ファースト」
「日本人は優れている」
という言論が一定数ウケている理由がここからも垣間見れる。
彼らは「自分を優遇しろ」と言いたい、その根拠に、現に優秀な者を、日本国籍を理由にいくらでも盾にできる。
神谷宗幣や河合ゆうすけは、そんなどうしようもない連中に自己肯定感を配布している。彼らの街頭演説でお子様ランチ風の日の丸をパタパタしている連中だけで、いっぺん日本をやってみたらいい。

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