外国人を攻撃しても移民政策は止まらない――本当に議論すべきなのは新自由主義ではないか

はじめに

 外国人労働者の受け入れ拡大に反対する人は少なくありません。しかし現政権への抗議が、外国人個人への差別やヘイトに向かうのであれば、結論からいうと政府の犬です。――口先では現政権へ向けて抗議していますが、実態はうんと味方しちゃってます!

 ――外国人を傷つけても、移民政策は止まりません。
 そのような行為は社会の分断を深めるだけであり、政策を推進している政府や経済界への批判にもなっていないのです。

本当の原因は「人手不足」なのか

 人手不足だから外国人労働者が必要だ――。
 私は、人手不足という現象だけを見て議論するのは早計だと考えています。

 ――変な話、人手不足ではないのですよ。
 現在の日本では、競争力や効率性を重視する経済政策のもとで、一部の大企業や成長企業への資源集中が進む一方、多くの企業では慢性的な人手不足や低賃金が課題となっています。

 ――新自由主義!
 ――サプライサイド改革!

 一握りの勝ち組企業のために、多くの負け組企業が必要な経済思想が採用されていて、そこを議論せずに人手不足とは早計ですよね。

 13年ぶりの高水準:2026年上半期(1月〜6月)の全国の企業倒産件数は5,335件に達し、上半期としては2年連続で5,000件を超えています。これは2013年以来の高水準ですが、バブル崩壊後やリーマン・ショック直後のピーク時に比べると総件数自体は下回っています。

 中小企業が大多数:倒産した企業のうち、その約7割〜8割以上が負債額1億円未満の小規模な中小企業となっています。

 失業率2.5%、外国人労働者比率は4%前後。――変な話、本当は人手不足じゃないんですよ。新自由主義のサプライサイド改革によって、参入障壁の低い業界で企業の数が多すぎて、その米粒みたいな会社一つひとつの中で人手不足が起きいる。――政府とメディアはここぞとばかりに「人手不足」「倒産」をメッセージングします。

大卒社会とホワイトカラー偏重

 もう一つ見落とされがちなことですが、いま大学進学率は上昇しています。
 男子より女子のほうが大学に行く時代になりました。

 少子化が進んでいるにもかかわらず、日本では大学進学率は長期的に上昇していたのです。
 その結果、多くの若者はホワイトカラー職を志向するようになります。
 それと同時に建設、介護、物流、製造業などの現場では人材確保が難しくなっていきます。

 ――その不足を外国人労働者で補っているのです。
 私は、この構造自体を議論すべきだと思います。

外国人は問題の原因ではない

 ブルーカラーはどんどん外国人に代替しよう。
 そうやって旧来の男女格差や学歴格差を外国人差別に大変換するつもりなのです。
 ――日本政府は日本国内で植民地政策をおこなっているのです。

 だから外国人差別をする人は、真実の目で見てやってることが現政権と一緒だから、口では移民政策反対といっているけれど、一切の批判や反対になっていない。
 ――ただ外国人を傷つけているだけ。

もっとわかりやすくいうと

 ホワイトカラーの仕事の大半が、本当に必要な業務じゃないんですよ。
 会社には必要かもしれないけれど、社会はまったく改良されない。
 ――そんな労働で手取りが増えるわけないのです。
 そういった意味ではブルーカラーのほうがはるかに生産的なのに、大学を出たばっかりにやりたがらない人だらけなのです。

おわりに

 次の選挙で勝つことが目的の政治家の言説を、鵜呑みにするのだけ、やめてもらえますか。
 ――私はそう思います。

「だって選挙で勝ちたかったもん」
 これを言われて、
「まあ政治家も人間だものね」
 なんて言って終わらせるなら、そのぶんあなたが賢くなって貰わないと困ります。

 ただ国民に責任があるというのも無茶苦茶な話だと思いますよ。
 新自由主義は正しいものとして中学校で習うけれど、十四歳、十五歳の時に義務教育と称して洗脳されているわけですから、――自分の頭に責任を持てと言いつつも、国の責任を取れとは言えないですよね。

 全部、自民党が悪い――!

 小さな極右政党は反共(日本共産党を叩くこと)を頻繁におこないますけれど、それを新自由主義批判より優先して行う理由は、プライドでしょうか、しかしまったく生産的でありません。
 解決を最優先してくれる政党はあなたの清き一票ですから、御自身で真剣に探して頂くとして、――日の丸を振り回して差別発言に終始する連中は自己主張を繰り返しているだけの偽物です。

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